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TATARA

あるお宅を訪問しました。
奥様から挽いた美味しいコーヒーをいただきながら、いろんな話をするうちに
包丁の話になりました。
私が、越前打ち刃物に行き、包丁を買ったこと、よく切れる包丁であること、
包丁の始末方法等を話していたら、出雲の刀のことを思い出しました。

私「出雲地方にすごく切れる包丁を作る産地があるようだ」
そばで私達の話を聞いていたご主人が立ち、奥から本を手にやってこられました。

DSCF7767 (1)

ご主人「出雲の日野地方のことではないだろうか。
日野の日とは、きっと火のことをいうと思う」
ご主人は、物知りです。

私は、おもわず、この本をお借りしました。

「TATARA」 (たたら)
著者 松本薫 (まつもと かおる)
発行 伯者国たたら顕彰会

明治5年一人の娘が出雲街道二部の宿を南に向かって歩いて行くことから始まる。
江戸時代から明治時代、鉄生産は、大きな洞穴小屋を建て、炭を焼いて製鉄したようです。
火の火力を強めるため、特殊な風送り装置や、炭小屋等ひとつの「たたら」で
その地方の人々の生活が皆かかわったようです。

そんなところへ、お手伝いに行った女性が番頭さんのような人と結婚し、
時代の激動に奔放されながらも
一人の女性として、強く生きようとする姿が書かれています。

2日で完読しました。
大変面白かった。

又、評論家「生田長江」も知ることができました。

いつか、「タイマイ」ができたら、日野町に行ってみたいもんです。
また、家族に叱られるだろうなー。

コロナの影響

依頼者から、「司法書士さんは、コロナの影響はどうですか」と
挨拶代わりに聞かれることがあります。

影響はないんだろうとの心つもりで話されるようです。
しかし、司法書士事務所は飲食店や旅館ほどは影響がありませんが、
多少は、コロナの影響があります。

司法書士は、本人確認、意思確認をおこなわなくてはなりません。
ところが、施設に入居されている依頼者に会うことができません。
事務所にみえる人もマスクをされ、お顔を確認しにくいです。

海外の依頼者が、領事館で手続きを行うのも、遠方まで行くのを躊躇され、
登記手続がすすみません。

個人的には、マスクをしているため、感染がありません。
毎年、花粉症に悩まされるのですが、今年は1回も薬を飲みません。
皆が、マスクすると、きっと環境もよくなるのでしょう。

事業承継

少子高齢化社会で、事業承継がなかなか困難です。
税理士さんの関与されている企業は、相続対策として、事業承継に対応されているようです。
それでも、司法書士にも、事業承継の問題が持ち込まれます。

1 司法書士に典型的な事案は、特定の土地建物の売買を原因とする移転登記です。
  この場合は、宅地建物取引業者が、事業承継の中身を詰めておられることが多いです。
  例えば、教室やホテルの物件を第三者が買い、顧客も引き継ぐという案件です。
  その際、どの時点で売上金引継を決めるかということが問題になっていました。
  登記申請時点では、基準時を定められず、決裁日の正午とか24時とかがありました。

2 法人の事業承継は、メイインが株の譲渡です。
  親から子への事業承継は、贈与税の課税問題と、役員変更登記申請です。
  課税問題は、税理士さんと連携する必要があります。
  また、非上場株式の贈与は、「特例承継計画」を県に提出するか否かを検討します。

3 法人の事業承継で問題点の多いのが、第三者への事業承継です。
  この場合は、株式の売買です。
  譲渡する会社の債務や資産の適切な情報開示、在庫、設備等に問題点があるかいなか
  社員の引継問題等いろいろあります。
  しかし、帳簿や既存の契約書だけでは、現れてこない問題点もあります。
  中小企業は、法人為りとなっていても、個人資産が入り組んでいます。
  譲渡する企業側では、今まで何ら問題点が生じていなくても、第三者が絡むと、
  イイワ、イイワでは済まなくなってきます。
  あらかじめ、契約書にすべてを盛り込むことは無理です。
  事業承継後、譲渡側の個人資産利用が問題となり、解決する必要もあります。

4 福井の商工会議所も事業承継を支援しています。
  (福井県事業引き継支援センター)
  0776-33-8279

  、

コロナの影響

昨日、銀行の外まわりの人が見え、
「司法書士さんの事務所って、コロナの影響あります?」
と聞かれました。

影響あります。

高齢者が当事者となっている登記手続きが進みません。
施設は、私と家族とが一緒に本人面会しようとしても、入所者の高齢者に
会わせてくれません。

東京に住んでおられる方に福井まで来ていただき打合せをしようと
連絡しても、来ていただけません。

不動さん売買の決済の場で、本人かどうか運転免許証で確認しようとしても
マスクしておられるのです。「ちょっと、マスク取って下さい。」とお願いするのが
難しい。

経済活動も落ち込むだろから、ますます事件数が減ります。

空家問題

空家問題が社会問題化しています。
私も、現在4件かかえています。
そのうち、相続登記手続きが出来ないため、あるいは放置されたため空家問題となっている
のが3件あります。

法制審議会 民法・不動産登記法部会は、相続登記の義務化を公表しています。
法改正により相続登記の義務化を国民に規制すると、現在より、空家問題解決がすすむ
かもしれません。しかし、抜本的解決にはならないでしょう。
現在のような、相続は承継でいいのでしょうか。相続手続きをどのようなものにするかという
制度構築の問題もあります。
根本的には、政策の問題でしょう。
少子高齢化問題、地方の若者流出問題の解決があります。
農業や林業政策のゆきづまり、地方の土地の有効化政策や国土強靭化政策等
いろんな問題がからんで、空家問題があります。
私は、これら問題を考えると、空家問題は解決しないんじゃないか、さらに増えるのではないか
とも思っています。

私は、過去に、宅地建物取引業者から紹介をいただき、空家を売買を原因としていくつか登記
しました。買主は、近所に温泉の給湯口があるとか、古民家とか、畑にちょうどいい、人もいない
からドラム缶風呂に入れるなんて田舎の魅力を話していましたが、これらを一般化できません。
業者さんも,遠方の地まで何度も足を運び、その報酬も売買価格が低価のため低額でむしろ
赤字だと嘆いておられました。

難しい問題です。
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