北野武男写真集

北野武男さんは、高校時代の同級生です。

彼は、英語教師のかたわら、平成7年頃から写真を始めました。
福井新聞の「写真の広場」特選1回をはじめ45回入選。
「フォトテクニック」にも入賞13回、佳作22回。
福井市成和中学校長を最後に定年退職。
その後、ますます腕を磨き、今回、写真集を発刊。

「朝倉人のふるさと 一乗谷余情」です。

彼のカメラ人生を、「日本カメラ」への寄稿文(2009年10月号)
より紹介します。


「一人息子とカメラ」
昨年の5月、高校教員だった一人息子が33歳で他界しました。
28歳の時突然倒れ、すでに悪性脳腫瘍の末期でした。
それから5年半にわたる闘病生活が始まりました。
その間、妻は筆舌に尽くせないほど看護に没頭しました。
当然、私も趣味の銀塩カメラから遠ざかってしまいました。
息子が亡くなるちょうど半年前の秋のことです。
カメラには縁のない彼が、思いも寄らぬことを言い出しました。
「紅葉を撮りたい」と言うのです。
撮影には私も付き添うという条件で主治医の許可をもらいました。
息子はデジタル一眼レフカメラ、私は初めてコンパクトデジタルカメラを購入しました。
それからは二人で月に一週間の入院治療以外は、
ほとんど毎日のように撮影に出かけるようになりました。
紅葉が終わると、「次は冬景色を撮るんだ」「次は梅の花が咲くまで生きるぞ」
「今度は桜が咲くまでがんばるよ」と言い続けた息子でしたが、
ツツジの咲く直前でついに力が尽きました。
亡くなる二週間前まで、車椅子の必要もなく自力で行動できた息子にとって、
人生最後の半年間は、カメラという素晴らしい相棒に出会い、
自然の美しさに感動する充実した日々でした。
カメラがまさしく生きる原動力になっていたようです。
私自身もカメラを媒介に、息子と共通の話題を持てたことは
貴重な思い出です。
この半年間に息子が撮りためた写真は7,600カットに及びます。
息子に教えてもらったパソコンで「一期一会」というタイトルの作品集を
三冊まとめました。
思い返せば、後遺症が出ないように、そして最後まで質の高い生活が送れるようにと
最高の手術と治療をして下さった病院の先生方とスタッフの方々、
そして私たち家族をいつも励ましてくださった友人、知人にただただ
感謝するばかりです。私と妻にとって形見のカメラと作品集は
ともに我が家の宝物となっています。


写真集は、2,000円です。


北野武男さま写真集 連絡先
福井市幾久1-10
トライ・ドゥ・カメラ
☎0776-27-0200
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永田廣次

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