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TATARA

あるお宅を訪問しました。
奥様から挽いた美味しいコーヒーをいただきながら、いろんな話をするうちに
包丁の話になりました。
私が、越前打ち刃物に行き、包丁を買ったこと、よく切れる包丁であること、
包丁の始末方法等を話していたら、出雲の刀のことを思い出しました。

私「出雲地方にすごく切れる包丁を作る産地があるようだ」
そばで私達の話を聞いていたご主人が立ち、奥から本を手にやってこられました。

DSCF7767 (1)

ご主人「出雲の日野地方のことではないだろうか。
日野の日とは、きっと火のことをいうと思う」
ご主人は、物知りです。

私は、おもわず、この本をお借りしました。

「TATARA」 (たたら)
著者 松本薫 (まつもと かおる)
発行 伯者国たたら顕彰会

明治5年一人の娘が出雲街道二部の宿を南に向かって歩いて行くことから始まる。
江戸時代から明治時代、鉄生産は、大きな洞穴小屋を建て、炭を焼いて製鉄したようです。
火の火力を強めるため、特殊な風送り装置や、炭小屋等ひとつの「たたら」で
その地方の人々の生活が皆かかわったようです。

そんなところへ、お手伝いに行った女性が番頭さんのような人と結婚し、
時代の激動に奔放されながらも
一人の女性として、強く生きようとする姿が書かれています。

2日で完読しました。
大変面白かった。

又、評論家「生田長江」も知ることができました。

いつか、「タイマイ」ができたら、日野町に行ってみたいもんです。
また、家族に叱られるだろうなー。
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永田廣次

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